10月になると、SNSに並びはじめるインクの絵。そう、インクトーバーの季節です。じつはゼンタングルにも、同じように10月の31日間を楽しむ「インクトーバータングル」があります。
- 名前だけ知っているインクトーバータングル
- 本家インクトーバーとの違いが曖昧
- 31日続けられるかの不安
- 何を描くか迷う毎日のタングル
私は2024年から、インクトーバータングルに参加しています。お題が決まっているから、何を描こうか迷わない。描き始めるハードルが、ぐっと低くなるのです。今年で3年目。2026年は、本家インクトーバーのお題とインクトーバータングルのお題を合わせて描く1か月にします。

毎日描くのって大変そう…。続けられるか心配です。

忙しい日が続いて、2、3日分たまってしまったこともありますよ。それでも、お題があるから取り組みやすいんです。
この記事では、インクトーバータングルとは何か、本家インクトーバーとの違い、そして私の体験と今年の計画を紹介します。
インクトーバータングルとは
インクトーバータングルとは、10月の1日から31日まで、毎日決められたタングルのお題を描くチャレンジです。タングルとは、ゼンタングルで描く一つひとつの模様のこと。本家インクトーバーから生まれた、ゼンタングル版のインクトーバーです。お題を出しているのは誰なのか。どうやって参加するのか。呼び方がいくつもあるのはなぜか。順番に見ていきましょう。
10月に毎日タングルを描くチャレンジ
お題は、1日につき1つ。その日のタングルを、ペンで描いていきます。描き方も自由です。タイルに描いても、スケッチブックに描いてもいい。形や大きさ、色も好きに選べます。
そして何より、競争ではなく、自分への挑戦。主催者も、ほかの人と競うのではなく、1か月毎日描くことへの挑戦だと書いています。上手に描くことより、毎日タングルを描く習慣をつくること。それがいちばんの楽しみ方なのです。
参考:Everything Is Art「Inktober Tangles 2026 Official Prompt List」
お題を出すのは認定ゼンタングル講師
認定ゼンタングル講師(CZT)のステファニー・ジェニファーさんが、31日分のタングルのお題を毎年発表しています。英語の正式名は「Inktober Tangles」です。
始まりは2015年。本家インクトーバーのしくみを、ゼンタングルに合わせて作り直したのがきっかけでした。それから毎年、10月を前にその年のお題のリストが公開されています。世界中のタングラーが、同じリストを見ながら10月を過ごしているのです。
参考:Everything Is Art「Inktober Tangles 2026 Official Prompt List」
「タングルス」「タングルズ」の表記
英語の「Inktober Tangles」を日本語で書くと、いくつかの表記に分かれます。
- インクトーバータングル
- インクトーバータングルス
- インクトーバータングルズ
どれも同じチャレンジのこと。この記事では「インクトーバータングル」と呼んでいます。検索するときは、ほかの表記や英語でも探してみると、たくさんの作品や情報に出会えますよ。
参加方法とハッシュタグ
参加に申し込みはいりません。やることは、この3つだけです。
- その年のお題のリストを確認
- 10月1日から、お題のタングルを描く
- SNSに投稿するなら、ハッシュタグをつける
ハッシュタグは、年号をつけたものが使われています。2026年は「#InktoberTangles2026」。私も2025年は、インスタに「#inktobertangles2025」をつけて投稿しました。同じタグをたどると、世界中のタングラーが描いた同じお題の作品が見られます。これが、なんとも楽しいのです。
参考:Everything Is Art「Inktober Tangles 2026 Official Prompt List」
本家インクトーバーとの違い
インクトーバータングルには、もとになった「本家」があります。それが、10月にインクで毎日描く「インクトーバー」です。名前はよく似ていても、2つはお題の中身がまったく違います。じつは私も、インクトーバータングルを始めてからその違いに気づいた一人。本家インクトーバーの成り立ちと、2つの違い、そして私が本家に出会ったときのことをお話しします。
2009年に始まった本家インクトーバー
インクトーバーは、アメリカのイラストレーター、ジェイク・パーカーさんが2009年に始めたチャレンジです。インクで描く腕を磨き、毎日描く習慣をつくるため。そんな一人の挑戦が、いまでは世界中に広がっています。
公式のルールは、とてもシンプル。
- インクで絵を描く(鉛筆の下描きはOK)
- 投稿する(SNSでなくても、冷蔵庫に貼るなど、誰かに見せればOK)
- 「#inktober」「#inktober2026」をつける
- くり返す
毎日でなくても、1日おきや週1回でもかまいません。大切なのは、決めたペースで続けること。公式のお題リストが出るようになったのは2016年から。それまでは、みんなが自分でテーマを考えていたそうです。
参考:Inktober 公式サイト、Inktober「Rules & Prompts」、Inktober「FAQ」
言葉のお題とタングルのお題
いちばんの違いは、お題の中身です。本家は「言葉」、インクトーバータングルは「タングル」。本家のお題は英単語で、2026年なら「Apple(りんご)」「Cactus(サボテン)」などが並びます。言葉から何を描くかは、描く人しだいです。
| インクトーバー | インクトーバータングル | |
|---|---|---|
| 始まり | 2009年 | 2015年 |
| お題を出す人 | インクトーバー公式 | ステファニー・ジェニファーさん(CZT) |
| お題の中身 | 英単語 | タングル |
| 描くもの | 言葉から連想した絵 | お題のタングルを使ったゼンタングル |
| ハッシュタグ | #inktober #inktober2026 | 年号つきの #InktoberTangles |
インクトーバータングルは、お題がタングルそのもの。描く模様が決まっているので、ゼンタングルを楽しむ人には取り組みやすいのです。
参考:The Inktober Newsletter「2026 Prompt List!」
「あれ?お題が違う?」インスタでの出会い
私が本家インクトーバーを知ったのは、インクトーバータングルを始めてからでした。インスタを見ていると、インクトーバーの投稿も目に入ってきます。
「あれ?お題が違う?」
同じ10月で、同じ「インクトーバー」という名前。それなのに、並んでいるお題が私の知っているものと違う。これが、本家インクトーバーとの出会いでした。そして2026年。今年は、この2つのお題を合わせて描いてみることにしました。
私のインクトーバータングル体験
私がインクトーバータングルに初めて参加したのは、2024年の10月。2025年にも参加して、今年で3年目になります。特別なことは何もしていません。スケッチブックとペンを用意して、その日のお題を描くだけ。どうやって知ったのか。続けてみて、何が楽しく、何が大変だったのか。ここでは、これまでの2年間をふり返ってみます。
2024年に参加したきっかけ
インクトーバータングルを知ったのは、ゼンタングルの認定講師の方の紹介でした。10月の31日間、毎日お題のタングルを描く。そんなチャレンジがあるんだ、と知ったのがはじまりです。
こうして2024年、初めての参加。スケッチブックに、ピグマペンで描いていきました。
毎日描いて楽しかったこと
いちばんよかったのは、お題が決まっていること。今日は何を描こう、と迷わずにすみます。描き始めるハードルが低いから、毎日でも取り組みやすかったのです。
2年目の2025年は、道具を変えてみました。
| 年 | 描いた場所 | 道具 |
|---|---|---|
| 2024年 | スケッチブック | ピグマペン |
| 2025年 | スケッチブック | カラーペン(EMOTT)と色鉛筆 |
同じインクトーバータングルでも、道具が変わると描いたページの雰囲気も変わります。毎年、描き方を選べるのも、このチャレンジのいいところです。
続けるのが大変だったこと
大変だったのは、やっぱり忙しい日。用事が続くと、2、3日分のお題がたまってしまうこともありました。
それでも、たまった分はあとから描いて追いつきました。そして、2024年も2025年も、31日分を最後まで描き切りました。毎日きっちりでなくても大丈夫。10月が終わるまでに描き切れれば、それでいいのです。
2026年は2つのお題で31日
3年目の2026年は、新しい挑戦をします。本家インクトーバーのお題と、インクトーバータングルのお題。この2つを合わせて、31日間描いてみることにしました。言葉のお題と、タングルのお題。性格のまったく違う2つを、1枚の中でどう組み合わせるか。考えるだけでわくわくしてきます。まずは、それぞれの2026年のお題から見ていきましょう。
2026年インクトーバーのお題
本家インクトーバーの2026年のお題は、この31語です。公式のニュースレターで、2026年8月25日に発表されました。
| 日 | お題 | 日 | お題 |
|---|---|---|---|
| 1 | Apple(りんご) | 17 | Contraption(からくり) |
| 2 | Relic(遺物) | 18 | Flightless(飛べない) |
| 3 | Miniature(ミニチュア) | 19 | Confused(混乱) |
| 4 | Cactus(サボテン) | 20 | Lounge(くつろぐ) |
| 5 | Smack(バシッ) | 21 | Hero(ヒーロー) |
| 6 | Ogre(鬼) | 22 | Beacon(かがり火) |
| 7 | Panic(パニック) | 23 | Dapper(粋な) |
| 8 | Stinky(くさい) | 24 | Bake(焼く) |
| 9 | Ram(雄羊) | 25 | Fracture(ひび割れ) |
| 10 | Mystical(神秘的) | 26 | Zip(ジッパー) |
| 11 | Rescue(救助) | 27 | Dumb(まぬけ) |
| 12 | Toss(放り投げる) | 28 | Trophy(トロフィー) |
| 13 | Flimsy(ぺらぺら) | 29 | Tusk(牙) |
| 14 | Lady(貴婦人) | 30 | Cookie(クッキー) |
| 15 | Hooray(ばんざい) | 31 | Flex(力こぶ) |
| 16 | Gangly(ひょろ長い) |
カッコ内の日本語は、意味の目安です。英単語は意味が広いので、どう受け取って描くかも楽しみのひとつ。
参考:The Inktober Newsletter「2026 Prompt List!」
2026年インクトーバータングルのお題
インクトーバータングルの2026年のお題は、ステファニー・ジェニファーさんのブログで公開されています。A4サイズで印刷できるお題の一覧があり、それぞれのタングルの描き方(ステップアウト)へのリンクもついています。
今年のハッシュタグは「#InktoberTangles2026」。はじめて描くタングルに出会えるのも、このリストの楽しみです。お題の一覧は、下の公式ページから確認してみてくださいね。
参考:Everything Is Art「Inktober Tangles 2026 Official Prompt List」
2つのお題の合わせ方
考えているのは、本家のお題で形を描き、その中をタングルで埋めるという方法です。
たとえば1日目。本家のお題は「Apple(りんご)」です。まず、りんごの形を描く。そして、その中を1日目のタングルで埋めていきます。言葉のお題が「形」になり、タングルのお題が「模様」になる。これなら、2つのお題を1枚の中で一緒に楽しめます。
10月に向けて、いま準備しているのが、お題をカレンダーのマスに描いたもの。まだ描いている途中ですが、完成したらここで紹介しますね。
インクトーバータングルのFAQ
インクトーバータングルに興味はあるけれど、ちょっと不安。そんな方のために、よくある疑問をまとめました。回答は、主催者のステファニー・ジェニファーさんがブログで答えている内容と、2年間参加した私の体験をもとにしています。
初心者でも参加できる?
はい、参加できます。主催者が挙げている条件は、10月のあいだ毎日何かを描くこと。それだけです。大切なのは、毎日タングルを描く習慣をつくること。上手さは問われません。
31日すべて描かないとだめ?
だめではありません。主催者も、生活の都合で1日2日飛ばしても気にしすぎないで、と呼びかけています。描けなかった日のタングルは、今日のタングルと合わせて1枚にしてもOK。飛ばして先に進んでもかまいません。
私も、忙しくて2、3日分たまったことがありました。あとから追いついて、2年とも31日分を描き切れましたよ。
途中から参加してもいい?
途中からの参加について、決まりは特に書かれていません。申し込みもいらないので、私は、気づいた日から始めて大丈夫だと思っています。描けなかった日は飛ばして続けてよい、とされているのも心強いところです。
SNSに投稿しないと参加できない?
インクトーバータングルの条件は「毎日描くこと」なので、投稿しなくても楽しめます。本家インクトーバーのルールには「投稿する」がありますが、SNSでなくても、冷蔵庫に貼ったり家族に見せたりするだけでよいとされています。
投稿するなら、2026年は「#InktoberTangles2026」をつけましょう。公式のFacebookグループ「7F5R Challenge」もあります。
タングルの描き方が分からないときは?
お題の一覧に、それぞれのタングルの描き方(ステップアウト)へのリンクがついています。お題には、はじめて見るタングルも入れているそうです。新しいタングルに出会えるチャンスですね。どうしても苦手なタングルは、別のタングルに替えてもよいとされています。
道具は何を使えばいい?
決まりはありません。タイルでもスケッチブックでもよく、形や大きさ、色も自由です。私は2024年はピグマペン、2025年はカラーペン(EMOTT)と色鉛筆で、どちらもスケッチブックに描きました。まずは手元にあるペンと紙で始めてみてください。
参考:Everything Is Art「Inktober Tangles 2026 Official Prompt List」、Inktober「Rules & Prompts」、Inktober「FAQ」
まとめ
インクトーバータングルは、10月の31日間、毎日お題のタングルを描くゼンタングルのチャレンジです。この記事の内容を、ふり返っておきましょう。
- 2015年に始まったゼンタングル版インクトーバー
- お題は認定講師ステファニー・ジェニファーさんのタングル
- 本家は言葉、インクトーバータングルはタングルのお題
- 申し込み不要、道具も描き方も自由
- 2026年のハッシュタグは #InktoberTangles2026
お題が決まっているから、描き始めるハードルが低い。忙しくてたまっても、あとから追いつけばいい。私はそうやって、2年とも31日分を描き切りました。そして3年目の今年は、本家のお題と合わせて描く1か月にします。
世界中の人と同じお題で何かを描く。そんな楽しい時間を、ぜひ体験してもらいたいです。
10月1日は、もうすぐ。まずは公式ページでお題を確かめて、手元のペンと紙を用意してみてください。今年の10月、一緒にタングルを描きましょう。
2026年のお題:Everything Is Art「Inktober Tangles 2026 Official Prompt List」

